私のピンクリボン記念日
10月5日は私のピンクリボン記念日です。3年前の10月5日 私は乳癌で右乳房全摘術を受けました。翌年の10月5日は 非常に感慨深く ちょうどピンクリボン運動と時期が重なっているので街中のピンクリボンが自分を応援してくれているように見え、何かと心の琴線に触れて涙ぐんだりしていました。ちなみに10月5日は 私が大好きな役者さんの誕生日でもあります。手術当日は長年 毎年せっせとお誕生日プレゼントを送っていたその日と重なり 勝手に縁を感じました。翌年 2年目の10月5日は より冷静になり 如何に自分の患者さんの癌を見落とさないようにするか検査の手順などを見直しました。なぜか 手術の日から役者さんのお誕生日プレゼントは3年連続送り忘れています。(ごめんなさい 他意はありませんが忘れました)。しかし、今年4月 大切な患者さんが非常に珍しい癌になり、なかなか画像で見つからず 見つかったときには手遅れの状態で8月1日にお亡くなりになりました。私は スタッフからも おそらく癌患者さんの手術・治療を依頼する他院の先生からも癌に関しては病的に神経質というか、異常にマニアックだと思われていると感じています。検査はひじょうにしつこく ストーカー的と言われています。自分でも多くの早期発見を毎年していると自負しながら、しかし、見つけにくい癌があることに愕然としました。CT,MRIを駆使しても駄目なものはダメということが身にしみてわかりました。4月にこの癌が発覚して以来 患者さんの奇蹟の回復を毎日祈りました。たった一度だけでも最期にご家族で温泉旅行など和むひとときを送っていただければと。。。昨年7月23日には解離性大動脈瘤破裂で大切な患者さんを亡くしています。医療はまだまだ完璧ではなく、ましてや自分の力量にも大きな限界があることは承知しています。亡くなられた方のお顔やお声を思い浮かべない日はありません。20数年間 医師となってからずっとそうでした。この苦い悔恨と闘いながら、今年10月5日 私はそれでも歩みを止めず わずかな1歩ずつでも 死病という大きな脅威に一太刀でも報いていくような努力を続けていかなければと心に誓いました。

















