虎ノ門とうまクリニック院長ブログ
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憧れの従兄

うちの子供は大学受験生です。しかし、自分が将来どんな職業に就き、どんな人生を歩みたいか、具体像が描けず苦しんでいるようです。あれもなってもいいし、ダメならこっちでもいいという感じ。。このモラトリアムは人生経験が浅い高校生としてはアリだと思うのですが、私の親としての至らなさは、自分は中学生くらいから医師になると固く決心しブレがなかったので、子供の葛藤が実はイマイチ理解できていないことです。私がなんで進路をかたくなに一本に絞り、がむしゃらに頑張れたか今日つくづく考えてみました。すると、思い出しました。私には従兄がいて(正確には従姉のだんなさまなので義理の従兄です。)、この人が私に多大な影響を与えてくれました。小児の循環器が専門でしたが、深夜まで帰宅せず、というか殆ど家に帰らず、重症のお子さんに付き添って治療する姿に深い感銘を受けました。日々自分を優先させず生きる姿勢に、これぞ医師のあり方だと思ったのです。彼に憧れ ひたすら追いつこうとした30年間でした。私は仕事に対して 正直ストイックだと思います。今年夏に大切な患者さんを亡くし、数カ月毎に画像検査を行っていたにも関わらず 癌を早期に見つけられなかったことで苦しみました。内省しない日はありません。50歳で早逝した従兄に「まだまだ、だめだな。」としかられている思いがしました。従兄はちょうど 「坂の上の雲」の秋山大尉みたいな 後進が憧れてやまない臨床家でした。うちの子供の周囲には、お手本にしたいような、人を惹きつけてやまない生きざまをしている人がそうそういないのでしょう。親として子供に伝えたいのは、将来何になってもいい、でも人を傷つけたり、結果に対して言い訳をしたり、人のせいにする人間にだけはなって欲しくない。自分に起こることを勇気を持って受け止め、闘い、生き抜く力を身につけていって欲しい。母の願いはそれだけです。

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2010年12月06日 01:21に投稿されたエントリーのページです。

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